一方、WHOの大規模検査結果は以下です。
WHO・ラボマニュアル 5 版 翻訳
それぞれの項目をWHO検査結果と照らし合わせてみます。単位はWHO検査結果に揃えています(端数は四捨五入しました)。妊娠率に寄与する特に重要なスコアは、総精子数(精子の総量)、総運動率(「動いている=卵子に向かえる」精子の割合)、精子正常形態率(「奇形でない=正常な肺になる確率の高い」精子の割合)であり、これらの項目を赤文字で表現しました。
検査項目 | 検査結果 | 上位何%か |
精子濃度(百万/ml) | 103 | 25-50% |
精液量(ml) | 5.1 | 10-25% |
総精子数(百万/射精量) | 525 | 10-25% |
総運動率(%) | 61 | 25-50% |
総運動精子数(百万/射精量) | 15 | 項目なし |
精子正常形態率(%) | 85 | 2.5% |
pH | 7.2 | 項目なし |
全ての項目は上位50%以上に位置しています。精液量、総精子数は上位1〜2.5割のスコアであり、特に高いです。精子正常形態率は85%と突出して高く、上位2.5%未満とトップクラスの値を誇っています。
医師からも「この数値なら全く問題はない」と助言を受けました。精子提供の依頼をするかどうかを決めるときの参考にしていただけると幸いです。